夜の頭とパンと寿司

パンと寿司は、いずれもかなり世界に広まっている一方、卒倒するほどおいしいものはヨーロッパと日本にほぼ完全に集中しているという共通点がある。味に関して言えば、あまりグローバル化していないようだ(異論・例外はあるかもしれないが、世界を股にかけている知人もそうだと言っていた)。素材がシンプルなことが逆にこの非グローバル化体質、といったものに関係しているかもしれない。う~ん、でもどうして・・またその他にも、何か色々と文化的・生理的複数要因が複雑に絡みあってるような気もする。

ところで自分の多々ある悪癖のひとつに、朝起きてもすぐさまベッドから出ず数分から十数分ぐだぐだとそこに留まりどうでもいいようなことを考える、というのがある。昨日あったことを思い出したり、某国の為政者の行状について全世界的影響からすればどう対応策を展開していくのがいいのか(政治家ではないためなんの影響力もないのに)様々思いめぐらしたりと、ムダなことこの上ない。

かねてからこの時間を最小化したいという希望があった。しかし最近、朝がばっと起き上がるのはあまり体によろしくないということを聞いて、ではこの時間をどう有効利用するのか、と考え始めた訳である。で、編み出したのがこの答え。

寝る前に自分にお題を出しておく。その答えを起きたらベッドの中で確かめる。

キテレツなことを言っているようだが、脳科学的には正しいらしい。寝ている間は脳の配線が色々と交錯し結構クリエイティブな状態とのことで、これを利用しない手はない。確かに自分の経験によれば、問いが何であれ「朝答えがでる」確率は相当高く、この有料ソフトやサービスを使うべきか、とかこの行き詰っている絵をどう展開するか、などは比較的ぱっと答えがでる。観察してみると、単純な二択的事案よりも、むしろ色んな要素が絡み合っている問への解決案や、それどころか問そものがこれでいいのか的な難しい状況にヒントが得られたりする。朝の答え出しにとって、問題の関連要素が多いか少ないかとか、問題そのものが正確精密に定義されているかどうかとかはあまり関係ないらしい。つまり昼間起きているときうんうんうなって苦労しても進まないような問題も得意。

ということでパンと寿司の反グローバル問題を寝る前の質問にしてみようと思う。その前に片づけたい問題はこれ。

絵の制作においてどうして同じような過ちは何万回も繰り返せるのに、うまくいったものの再生は非常に難しいのか。

この現象に際してはなぜかトルストイの「幸福な家庭は一様だが不幸な家庭は皆それぞれに不幸である」とかいう言葉を思い出してしまうが、大体この連想って正しいのかしら。だとしたらどういう繋がりで思い出すのか。これも寝てる間の頭に聞いてみよう。

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