フォルダーと進軍

自分は比較的腰の重い方ではないかと思う。即ち、難しそうな仕事に取りかかる時に常より気合いがいる。

あまりに凡庸な性質で書いていて嫌になるが、最近ビジネス本で見つけた戦術を実行したところかなりワークした。それは、とりあえずPCに、そのプロジェクトないしタスクに関する文書・図像などを入れるフォルダーを作る、ということである。

ツァイガルニク効果というのがあって、人はやりかけのことが気になる。私はその気味が人よりかなり強い方だ。例えば、もし家の窓の一枚でもふと思い立ってきれいに磨き上げたとしよう。すると他の全ての窓も上から下まできれいにすることが急に重大な関心事となり、更にはサッシがはまっている枠の溝を高圧蒸気で噴射してピカピカにするという構想が生じてまかり間違えば一週間かけてそれを実行に移す、ということになりかねないのである(ちょっとツァイガルニクの変化球かな・・・)。

いずれにせよ、取りかからせてしまえば時に全然求められてない程にまで暴走することがあるので、(逆にそうだからこそか?)どこかでやりたくないと思っていたり、やったとして結局うまくできるかどうか不安なことは種火の着火も避ける、というところがある。

で、フォルダー作りは、そうした過剰な進軍の危険性を孕みながらも、やらないで終わるよりいいので、最近採用したなかなか効果的な戦術なのであった。おすすめ。

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