意味のない完璧主義というものが、自分でもけっこううざったいのだが、貝原益軒の「養生訓」に下記のような記述があり、深くこころに沁み入った次第、
「すべての事、十分によからんことを求むれば、わが心のわづらひとなりて楽なし。(中略) いさゝかよければ事たりぬ。十分によからん事を好むべからず。是、皆わが気を養なふ工夫なり。 」
「いさゝかよければ事たりぬ。」か、いいなあ。座右の銘としたい。
完璧主義の人に限って、そうでない人より完璧からほど遠いことは明らかなのであって、要は完璧であろうとするような、実現すべくもないことに妄想エネルギーを費やしているが故に、基本的なことすらなおざりになることが多い。
まっとうな人間になりたい、と、いつも思っているのだが、これがなかなか難しい。
不可能だ、と思わないようには、しようと思っているけれど。