ひまにはならない

自分に美術などという難儀な関心事がなく、定年になったり金がふんだんにあったり、さほど金はなくとも配偶者がいたりして毎日ことさらいそがしくしなくてよかったら、多少なり時間を使って社会のいろんなことに素朴に文句をつけ提案などして世の中すこしだけよくするためにすごしたい。世の中というより、自分のためではあるんだろうが。

たとえば駅で意味なく流れている鳥の鳴き声をやめてもらう(意味があるのかな、なら続けてもらってよい)、四畳半くらいの新聞をつくってもらう、電車のドアにはってあるズボンをはかないでTシャツだけ着て(これは知人が気づいた)、ドアに手をはさまれないよう子供に注意しているくまにズボンもはいてもらう、海外の豪快な家はともかく日本のせせこましい家ではダイソンの掃除機のおおづくりなヘッドでは隅のごみが吸いとれないので改善してもらう、とか。

投書することがあまりに多すぎ、ものすごく忙しくなってしまうかもしれない。

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