京都市よりコロナ関連の緊急アーティスト助成を頂いて、展示の準備と共に鴨長明「方丈記」のアートブックを作っている。方丈記の最後には、以下の句が出てくる。
月かげは 入る山の端もつらかりき たえぬひかりを みるよしもがな
これは実は鴨長明自身が作った句ではなく(だから、方丈記にはこの句が入ってる版と入ってない版がある)、源季広って人のものなんだけど、後段の「たえぬひかりをみるよしもがな」は、消えない光(仏法における真理?)をずっと見てられる方法があるといいんだけどなあ、という意味だと思うのだが、前段の解釈についてあまり自信が持てない。
ググっても実に色々なものが出てきてますます訳がわかんなくなってくる。
自分の解釈では、月の光ですら、山の稜線の裏に入って見えなくなっていくのが辛かったんだもの、仏法における真理の光にずっとつながっていられる術が、心底ほしいものだなあ、ってものなのだけど、深読みにすぎるか・・。
あれ?でも、鴨長明てば神職の家柄、でも思想はかなり仏教・・。神仏習合関連?
アートブック完成の前に、これらのあたりのことを解明せねばなるまい。(どなたか専門筋の方に教えて頂けるとありがたいけど。)