デバイドと私

自分はauの携帯を使っているのだが、最近突然、これまでは機器の横っちょについてるボタンの長押し一発でマナーモードへの切り替えができてたのが、これもまた明確に意図せずいつの間にか変わってたホーム画面の中からアプリ→設定をうんぬんしてマナーをオンオフするという、何段階も手間が増える形になってしまった。

マズいではないか。
ただでさえ要領が悪いのに、マナーの切り替えが従来2秒だったものが、20秒はゆうにかかる状況になっちゃったよ・・。
日に2回切り替えることもよくあるので、一日あたり36秒、1年でなんと3時間半位をロスることになる。3時間半もあれば人生(バラ色に)変える位の、戦略的決断ができるかもしれない(という可能性が、0.0001%位ある)のに・・・。

いつの間にか変わっていたホーム画面はなんだか自分が普段使わない色んなアイコンが盛大に並び、その上一番よく使うChromeが主役でなく性格俳優のようなシブい場所に表示されている。それを開いたら開いたで、普通の検索でなくGoogle Trendsみたいななんかマニアックな雰囲気の検索に変わってるみたいだ。検索語の最初の文字を入れると前検索したのが出たりという便利な機能はオフになっており、心の中で泣いた。

そうして数日たち、設定を適当にいぢっている内に、ホーム画面の切り替え、みたいな画面にたまさか行きあたった私は、いくつかの選択肢が示されている中に「シンプルなホーム=これまでガラケーだった方にお勧めです」といったテイの文を見つけ、これだっ!と思ってそれを押した。で、全ては一瞬で不便になる前の状況に戻ったのだった。やれやれ。

ガラケーを使わなくなって久しいが、ガラケーから切り替え直後の方々と同様の技術リテラシー及び使い方の自分であることが明らかとなり、この一件で自分がややデジタルデバイド状況におちているのかもしれない、と感じた。(そういえばデジタルデバイドっていう言葉自身昔程聞かないが、まさか既に死語なのかしら・・。)

しかし、だ。デバイドになってるということは逆に言えば、自分が時代から遅れたといよりもむしろ、時代の方が自分に追いついていないってことでもあることに、(負け惜しみではなく論理的に)私は気づいた。
だって、テクノロジーが私に追いついていたら、私は困りませんからね。

と考えたら、急に明るくなりました。

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