新宿世界堂の駐車場入り口の角を店舗の正面口の方に向かって曲がる路地があるが、そこに並んでいる自動販売機の間に、大体60%位の確率で人が立ってスマホを見ているのである。
大抵は、20代後半から40才位までの男子。
確率60パーなのだから自分は「いる、いる・・・」と十分注意してその道に入るが、毎度毎度自販機の間にひっそりとハマっている人を見るたびに、びくっとしてしまう。
用心していても「出会い頭感」が強く、大変心臓に悪い。自分は恐がりなのだ。
この件で驚くのはあまり歓迎しないが、翻って美術の眼目は、「驚くこと」だと自分は踏んでいる。
少なくとも自分の頃の小学校では、そうは明言されなかっけど、キレイだったり、よく観察され現物と似ていたりするのを見抜くことよりも、大抵の場合はよりわかりやすいから、できればそんな風に教わりたかった気がする。
ものを創っている時、自分は世界堂の路地と違って驚きを切望している。そうして一番驚かしたいのは、他ならぬ自分自身である。
2/3(月)より渋谷 Bar foxyにてコラージュ及びミクストメディアの店舗内展示を行います。詳細はこちらよりご覧くださいませ。
(画像:是蘭)