ネガを見る

最近自分は、以前の3倍位ギャラリーや美術館に足を運んでいる。
ヒマな訳ではない(人からはそう見えるかもしれないが、自分は常に頭の中だけは誰にもひけをとらない程大忙しなのだ)。そうではなく、見に行く目的を「展示されているもの」を知ったり鑑賞したり参考にするために行く、から「展示されていないものも同時に見る」ことに変更したからである。

以前はポジ(展示されているもの)だけを実質見に行っていたので、(自分にとって)アタリとかハズレとかを主観的に決めてハズレてた場合は交通費と時間のロスが痛かった。しかしネガ(その作家・作品群が、プロセス・技法・表現やモチーフとしてやっていないこと、作家がまるっきし関心を持っていないこと)を見るようにするならば、ポジがハズレでも、ポジより大抵の場合領域が広大なネガが参考になることが多いことに気づいたのである。

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