点をつける、ということ

全ての芸術は音楽を憧れる、というが音楽は過程そのものが即ち芸術表現だから、というのはおそらくその理由の中に含まれているだろう。(一方、例えば絵画の制作過程は表現を創る途中及び手段である。)そういう意味ではフィギュアスケートなんかはスポーツだけど芸術ぽい。

でもすごく違うのは、「お点」がはっきり付くところ。

じゃ、芸術には点がまったくついてないか、というとそうでもない。自分など何かギャラリーに行って人の作品を見るたびに個人的には点をはっきり、0.1ポイント刻みくらいでつけている。一番イタい点は、「あ~、あらゆる意味において(構想、技術、表現性等々・・即ち多かれ少なかれ人格)100%、完敗」と思う時。でも完敗作品に出会えば出会うほど、自分の喜びでもある(=作品を楽しめる)のが、芸術のよいところである。

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