ごちそう

以前テレビでゴーギャンに関する番組をやっていて、彼がタヒチで、「夜は自分の心臓の音しか聞こえない」と言っているのを知った。

東京はすごくうるさい。
「無音カフェ」がどこかにないかなー。絶対愛用する。ついでにあらゆる電磁波なども遮断してくれたら、いったいどういう感じがするだろうか。

昔どこかの美術館で、誰のインスタレーションだったか忘れてしまったが、ロウでできた部屋に入った。ロウは冷たくないので、座ると気持ちがよく、音がすいこまれて静かだった。

感覚を通して入ってくるものは生物にとって一種の栄養素だ。でも今それが過剰に多いので、ときどきは静かな方がいい。快適な色や音はごちそうだけれど、でも音がないことも、すごいごちそう。

同じカテゴリーの記事

  1. 感覚の鍛錬

  2. あなどれない・・・

  3. 掃除の思い出

  4. 映画の音を消すと

  5. 位置  

  6. 少し哀しい

Blog「原初のキス」