連想と判断

以前、固有名詞を忘れがちな知人のことをこのブログで書いたが、先日もこの人が、「部屋がちらかってて顔がごにょごにょしている人、誰だっけ?」というので、「(画家の)フランシス・ベーコン」と即答。正しくは部屋というよりアトリエだし、顔がごにょごにょについては当人ではなく描いている人物の顔が変形していることを意味するが、これくらいの情報が与えられれば類推はつく。その他にも、「車の事故の人(=ポロック)」、「金ピカのセセッション(=クリムト。セセッションを覚えていてクリムトを忘れるというセンスはかなり好きだ)」、アーティストではないが、両手で丸い形をつくって、「これ(=この人の好きなシュークリーム)」など、フラクタルじゃなくヴェイグネスでもなく1/f揺らぎでもなくバッファーでもなくフレキシビリティーでもなく度量でもなくフリンジでもなく・・・ええっとなんだっけ、そうだ、ファジー。ファジーな認識能力って人には誰にもあって、逆に言えばこれだけファジーなのに実際日常の様々な選択においては色んなことを結局はデジタルに決めねばならないというこの矛盾。

提示されたひとつの事柄や状況に対し、連想情報が異常に多い。意識しようとしまいと、よくも悪くも。この能力を生かすか、殺すかが、人類の未来の幾分かを握っているのだろう。連想する際に変な慾なんか、なるべくまじらないように・・。

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