ピクニックのプロ

しばらく前に、ある大使館の主宰する野外のイベントに行って、公園の中で敷物を敷いて食べ物をつまんでいるヨーロッパ人の方々数名を見かけ(つまりは「ピクニック」的光景ということですね)、大いに感心した。

つまり彼らは、ピクニックのプロである、と思ったのだ。

敷物に直に座っても、骨盤から上がしゃきーんと立って、日本人のお花見風に上半身がだらんと猫背になってない。馬に乗る人々というのは(かなり飛躍及び一般化しすぎだが)、自分のからだの下にあるものに余計な加重をかけてはいけないので、肉体は空をめざす。

まあ農耕のために地面を目指したって悪いってことではないけどさ。でも少なくともピクニックという場面に限定すれば、格好よさの点では5万倍くらい彼らに負けてしまう我らではある。

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