真夜中のクッキング

最近のマイブームは「クッキング」という言葉である。といっても料理のことではなく、例えば夜寝る前に、込み入っていて簡単には答えのでないようなことを少し考え、まっいっかと寝て朝起きた時に解決策を思いつく、みたいな。こういうときに「寝てる間にクッキングした」と思う訳だ。ちなみにこの現象は最近の脳科学では既に立派に認知されていることのようである。たしかに、ギリギリ考えてる間に妙案が浮かんだということはついぞない。ヘタな考え休むに似たりとは言うけれども、積極的に休んでしまった方が考えがヘタでなくなる可能性が高い。

閑話休題。失敗した(してる)と思いつつ実は成功の種をしこんでたり、成功した!と思っていい気になってる内に失敗の基礎を盤石にしてるなんてかなりありそうな事態だ。つまり我々、しょっちゅう、「クッキング」してる。

昨今の政治状況を見るに、一体今何をクッキングしてるんだろう、と考えるとコワくなったりもする。

さて、「マイブーム」という言葉を創ったみうらじゅん氏によれば、この言葉は本来、自分だけで盛り上がってることに使うのではなく自分の関心を世のブームにまで押し上げるというアグレッシブかつポジティブな意味合いで使うものらしい(実例:ゆるキャラという元々は氏独自の着眼が、今や一大産業)。であれば私のこの「クッキング」という言葉、真のマイブームにはなりそうにないなあ。

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