正解の諸相    

正解は自分が明らかに正解であると知っているものと、知らないものがある。

また正解にはひとつしかないものと、たくさんあるものがある。

例を出せば以下の通り。

自分の知っている正解:
夜、遅くとも12時前に寝た方が夜更かしするより体にはいいこと。

自分の知らない正解:
この絵にひく次の一本の線を、どこにひけば絵の価値を10倍あげられるか。

ひとつしかない正解:
今もう11時50分だとしたら、今すぐ寝た方がいいこと。

たくさんある正解:
絵の価値を10倍にする次の線のひきどころ。即ち、それはひとつではなくたくさんある。

たくさんあることは経験的に事実だが、ある線をひいたとたん、(絵の価値を上げることにおいては)たくさんあった解のひとつを選んでおらず不正解だったとわかることがある。そうしたら、そこからまた次の正解を求めて歩を進めないといけない。ちなみに正解がたくさんある性質のものは、失敗の経験を積むことにより正解の選択率を上げていく必要があるように思う。それがいわゆる修行とか鍛錬とか練習とかいうものかもしれない。

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