資本主義 意外にも太っ腹だった件

自分はバランスチェアと言うこういう類の椅子をPC仕事の際は使っているのだが、 これを買って5年程たつ間に4,5回、ふとカチャっと音がして床を見るとネジが落ちていることがあった。ネジといっても太さ8ミリ長さ4センチぐらいの結構な存在感の代物で、それが椅子から落ちているのは絶対に明らかなのだが、不思議なことに椅子のどこを見ても抜けた形跡がないのである。

なくってもすぐには困らないネジを仕込んどくなんて、この世知辛い資本主義の世の中、随分と太っ腹だと感心してきた(以前めちゃくちゃな使い方をしているプリンターからワッシャーが飛び出した話を書いたが少し近い)が、先日またこのネジとれ現象が起き、そのせいかと思うが膝をあてる部分がグラグラするようになってしまった。とほほ、もう買い替えないと使えないよ・・・。

考えるに、その最後に取れたネジが、何か決定的な役割を担っていたのではないだろうか。他のネジとの力学的な役割分担が多少あってそれらとのバランスが最終的に崩れてしまったのかもしれないが、とにかく自分の感覚としては最後に取れたネジが他のネジよりとてもエラかったという気しかしないのである。そいつはきっと、取れちゃいけないネジだったのだ。

と、いうことで今日の結論はやや昨日の記事の結論とも近いのだが、誰もが、自分とか自分の作るものにおいては、取れてはいけないネジっていうのがあるような気がする。

という感慨にふけるに至った割に、最後のも含め椅子から落ちたネジは都度皆捨てた。
だってそれが元いた穴がみつからないものを、取っておいても仕方ない。自分は、使い道のないものを家の中に置いておくということに耐えられないたちなのである。

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