小鳥が逃げる

DVDやらインターネットやらスマートフォンやらその他もろもろのデジタルメディアが世に横溢しはじめる前、人々はオープン・リールや8ミリやラジカセやデジタルじゃないカメラで「記録」というものを楽しんでいた。

知人(お家柄のいいご令息関係)から、昭和の時代に、飼っていた小鳥が家を出奔し、それが家に戻ってきたときにたまたまオープン・リールが回っていて、お手伝いさんが、「奥さま、帰ってきました!」と叫んでいるテープが残っている、という話を聞いた。その記録が残っているがゆえに、その「事件」は今でも家族の思い出の一部をしっかりと成している。

結局いつの時代も、「技術」はしかるべき価値を提供してくれ、人々に新たな楽しみを、見出させているものなのだ。

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