工夫

イタリアンで会食していた際、知人がパスタ等で白いシャツを汚すまいとして紙ナプキンを胸元に挟むのだが、すぐ滑り落ちてしまうので困っていた。自分は可愛そうに思い、バッグの中に書類があってクリップで挟んであったらそれを留め具にすればいいのではと思い見てみたが、あいにくその日は打ち合わせがなかったので何も入っていなかった。そこでボールペンのキャップを外し、貸してあげた。

工夫すればなんとかなるというのは事実なんだろう。絵を描いていて必要欠くべからざる、と思っていた画材がふと切れてしまうことがあるが、結構なんとかなる。そのうち洗濯のりでも絵が描けるようになるかもしれない。昨今の洗濯のりの成分はポリビニールアルコールなど、つまりは樹脂だ。アクリル絵具も樹脂で、顔料は15%位しか入っていないのだから粉か液体の顔料をのりに投入すればそこそこ緩い絵具状のものには原理的にはなる。

エド・ルシェってアメリカの画家は昔キャビアで描いてなかったっけ。ただのりはのりなりの表現を追求しないといけない。そこのところでまた工夫が必要になるだろう。

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