「修整」なんてワークしない

絵を描いていて時々、というか非常に頻繁に入ってしまう迷い道の一つに、「欠点を直そうとしてハマる」というのがある。修正はほんの微細な細部については功を奏することが少なくないが、構造自体とか大きな流れを変えたいという欲望に対しては、経験的にはあまりに無力なのだ。

握った寿司がまずかったからといって、ネタを煮てみたり炙ってみたりしてもとのシャリの上にのせ結局のところネタがへたってしまいまずい寿司を作る、というのに少し近い。いぢくるよりはいっそ即座にシャリごとチーズとベシャメルソースをのっけてオーブンに入れ海鮮グラタンにするか、とりあえず自分が食べるのはあきらめて飼い猫の餌として供する、というのが正しいやり口だ(多分)。

もっといいのは、「まずい」という判断を少しだけ保留して、「おいしいところはどこかしら」と考えそこを伸ばす方策を考えることである。

いずれにせよ元々構想した寿司にはなかなかならないけど・・・。ん~、ていうか、「寿司」の比喩はイマイチだったかなー。

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