本日ハッとしたこと

自分はしょっちゅう色々なことに驚いているのだが、今日非常に驚いたことがあった。午前中アレクサンダー・テクニーク関係の本を読んでいて、胸のあたりの構造の説明の所で、自分の肋骨に関するイメージが事実とは似ても似つかない、殆どコメディーというかホラーというかなものであったことに気づいたのである。

私は肋骨に筋肉がついていることを完全に忘れていた。

その割に平気でスペアリブなんか食べてるところを見ると、頭ではわかっているんだけれども、いつのまにか心の中で、まぎれもないこの自分の肋骨が、肉には接しているもののスルスルとハダカの骨としてその上を勝手に動いている、あるいは近くの筋肉が親切にも作ってくれている浅いミゾ?の上を体の動きにつれて適当に滑走している、的な・・・そうしたイメージを持っていたのである。もしかしたらむしろ最初にそういう身体的な感覚があってこっち方面にイメージを増強してきたのかもしれない。

ところで、単に「イメージ」って言葉を聞くと、それは例えばアートなんかでは称揚されてるようなもののような気がする。でも私個人としてはイメージに対してはしかるべく注意を払いたい。それは勝手に暴走し、ありもしない現実(感)を作ることになりかねない。そうして結局そういうことは、アートにおいてもあまりいいことではないのではないかと思っているのである。

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