コラージュ界というものがもしあるとすれば、今この話題でもちきり(のはず)なのが、目黒の庭園美術館で1月26日から4月7日まで開催される
であろう。
岡上氏は評論家・瀧口修造に見いだされた美術作家で、主には昭和2,30年代の短期間集中的に非常に密度の高いコラージュ作品を制作した。
家庭に入って制作から離れていたため一時忘れられた存在だったが、香り立つ閃光のごとき豪奢にして硬質かつ官能的作品の数々は近年再評価され、MOMAにも作品収蔵されている。
結論:必見!!(以前実作を写真美術館やアートフェアで拝見しているので、確信をもってこう言うのである。)
作品に、感覚的圧力があるのに品がある。圧と品とはえてして矛盾するのに、である。
圧を得んとして品を捨てることは、もしかしたら美術に限らないかもしれないけど事象として(とても頻繁に)ある、
圧があるのに品がある、それをして人は「センス」と呼ぶのかもしれない。