年末の雑感

なんだか今年はクリスマスのディスプレイやイリュミネーションが例年程盛んでない感じがする一方、やたら街中に人が出ていて、泥酔したり騒いだりと活気づいているのを感じる。

なんらかの社会的・政治的状勢やら、気候その他の諸条件がこういう状況には絡んでいるものと類推する。その因果関係は凡夫たる自分には明確には見えないのだけれど、やはり一言でいうと年末状況一つとっても「所業無常だなあ」と思うのだ。数年あるいは十数年?に渡りどちらかと言えばバブリーな雰囲気のクリスマスがキリスト教徒でもない日本(の首都東京)に展開していたかと思うと、いつの間にか微妙に落ち着いていたりする。一方で昔は(ちょっと時期がずれるけど)ハロウィーンで仮装する人々などもいなかった訳で、やっぱり時代というか現代風俗というものはどんどん変わる。

しかしながら実質殆ど変わらないものが、人の心というものではないかと思う。誰でも孤独が嫌だと思ったり、たまさか何かが成功すれば嬉しいし、好きなことはやりたくて嫌いなことはなるべく避けたい。このあたり全然変わらないのにやっていることの見かけとか内容ばかり際限もなく変わっていくのである。考えてみたら人間ならではの、面白い現象であると思う。

同じカテゴリーの記事

  1. ポピュリズム

  2. 存在の好き嫌い

  3. 「賢人会」所望

  4. ザ・多様性

  5. ピーポくん

  6. 差別は知識でなく動作である

Blog「原初のキス」