イングリット・ヴェーバーの展示「ファルブミッテル」へ(タグチファインアート@茅場町)。
会場で砂浜の砂がところどころ濡れているような、つまりところどころ乾いているような、グレーの作品を見た。
作者は一回性の「光/色彩」というものを表現することに興味があるようだ。自分はそれが古びたビロードや砂のように、むしろ強固に「物質化された」ものに見えることに魅かれた。
ドイツの作家の日本での展示を見ると、ほとんど例外なく好きなのは、全体的に寒く、硬質で、透明な感じがあり、ストイックだからである。
イングリット・ヴェーバー 「ファルブミッテル」(タグチファインアート)