極北展示

Gallery Koyanagiの池田亮司展、告知を見て行かねばならない気がする、と思い行った。やはり見るべき展示。自分には不可知のルールで激しく明滅する光の図像を見ているとしかし、ひとつの作品の前で1分とはいたたまれず、作者の意図如何に関わらず自分の脳があまり望ましからざる生理的刺激を受けるのを恐れて、草々に退散する。音楽、美術、テクノロジーの交点にある秀逸なアートとは思うけれど(秀逸というのは彼が「狙って」、ばっちり「あてて」いるのがわかるからである。その「スキル」は実にすごい。)、人が自分の身体に直接つながっている素朴な道具だけでは創れないものを創ることで、芸術が何か怪物的なものに変わりうることを感じる。

Gallery Koyanagi 「池田亮司」 

同じカテゴリーの記事

  1. 中谷ミチコ 「 白昼のマスク / 夜を固める」@アートフロン…

  2. 国宝・普賢菩薩騎象像

  3. 人間

  4. ロニ・ホーン展 おおきな文脈 @Rat Hole Galle…

  5. びっくり

  6. 下がってから上がった話 ~ 福沢一郎展@東京国立近代美術館

Blog「原初のキス」