ほんとう

代官山のギャラリーで、飛び込みで展示を見る。

木製の素朴な額に入ったペン画で、最初太陽や星、それにそえられた手書き文字などから、ニューエイジ方面かなあ、と勝手に警戒しつつ進むうちに、マッサージする男女や、ハーブの効能、料理の作り方などが出てくる。
が、やがて水の中で助けを待つ法(湖や海に落ちたときのためか・・基本立ち泳ぎみたいな姿勢だが、顔を水につけてだらんとしたり、顔をあげて息つぎしたりの図)、自宅出産、などのテーマが描かれていくにつれ、違和感がむくむくと頭をもたげ始める。

これは、現代のヒーリングなライフスタイルの描写ではない!とてもとてもハードコアな何か・・。
見ると多くの作品の制作年が1970年だった。

ギャラリーを出る段になって受付にあった説明を読む。

作者アリシア・ベイ=ローレルは、高校卒業後、ヒッチハイクでカリフォルニアのヒッピーのコミューンにたどりついた。そこでの「ほんとうの」生活を描いた本、「Living on the Earth」は1971年にアメリカで出版され、世界中でベストセラーとなった。

私が見たのはその原画。彼女の近作も展示されている。

GALLERY SPEAK FOR (代官山)
アリシア・ベイ=ローレル Living on the Earth, and Beyond

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