自分は制作者であるがささやかなりコレクターでもある。人がなぜ絵を買うか、どの程度の価格の絵をどれ位買うかというのは細かく見れば100万通り位のヴァリエーションがあるが、理由に関して言えば、主には感覚的に喜ばしき経験をする「時間」か、何か新しい認識を得る「学び」を買っている。または価値がある(と自らの感覚や知識、または他者からの情報等によって信じることのできる)ものを選び取れるという「自己効力感」を買うのである。
自分はもちろん、「学び」のある絵を買う。また見るたびになんらか感覚が刷新されるものを。