空間が語りだす

12月の楽しみといえば大掃除であって、とても人には言えないような長時間をかけて自分はこれにいそしむのであるが、その中で訪れるものすごく好きな状況というのが二つある。いずれも大掃除の終盤に訪れる。

1.ものの整理や廃棄を徹底的に追及していった結果、ある瞬間空間の質が激変し、急に100キロ先まで見通せそうな清浄感が現れる。

2.どこに入れようかと保留しておいた物品のさまざまを格納する理想的な場所が次々見つかるようになる。(例えば五角形のものだったら、しかるべき場所におあつらえ向きの五角形の空間を発見!)

整理や掃除の一般論では、収納などはやや空間を残しておくのが定石だ。しかし自分は2にみられるようにぴったりはめ込むのが好きである。なぜならその方が(空間と物品の奇跡的にスキマのないマッチングによって・・)、「世界に本質的に内在する秩序」というものが感じられるから。

もとい1にしても2にしても、「秩序ってものは元からあり自分はそれをジャマしてただけ。」と実感する。
大掃除の際、大量の物品を廃棄するはめになるが、ならもう少々心して買うべきであったと毎度思うからである。

 

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