虫さんたちの夜

今さっき近所の大手スーパーの入り口で、私が最も苦手とする黒い例のアレが2匹、さ~っと横切るのを目撃した。多分彼らにとってパラダイスであろう場所(スーパー)の近傍ということで私も1匹では驚かなかったと思うが、さすがに2匹同時に現れるに至っては、おおっ!と思った。

そうして家のマンションの自動ドアの前で、今度は5センチ位のハデな柄の蛾が、そこにとまっているのを見たのである。

これだけ都会のど真ん中にあっても、虫さんたちはしたたかに生存している。自分はアートというものもややこれに近い存在と感じることがあり、つまりそれはこれほど資本主義的社会になっても人が自然にやってしまう、人ならではの「自然」の発露の、ひとつの形態なのではないかと思うのである。

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