亀という存在を私は結構尊敬しているのであって、池の中で鼻づらだけ出して、傍らの葉っぱと同じ速度でじわー、と流れていったり、筋肉の組成のせいなのか甲羅干し中は人間ではとうてい達成できない程完璧に静止しているのも落ち着いた様子でとてもいい。

しかし亀って勝手に鳴かないと思っているけどそうかな、ガラパゴスの亀は鳴いていたような気がする。ゼニガメなどの小さいのはどうなのか・・。以前兎を飼っている知人に、「兎、鳴かないよね」とふと聞くと、「鳴くどころかスクリームしますよ、何言ってるんですか」とあきれられたことがあった。

もとい、亀は目に見えてあなどれない風格を持っているが故に(蚊にだって風格はあるのだろうが、若干見えにくい)、また犬や猫よりは少し距離がある存在でもあるのでむしろ、人間以外の動物に対する価値の同一視の萌芽を自分の中に感じることができるのである。

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