お犬と地震

自分の飼っているチワワは地震で多少ゆれても全然動じない。震度3ぐらいまでなら平気でおひるねを継続している。

彼女があわててわんわんするのは、私が緊急地震速報や多少の揺れに驚いて玄関の鍵を開けに走る、その唐突な動作に対してである。自分の大切なご主人さまがあわてるようなことは、何ゆえかはわからないまでも彼女にとっては「警報発令」的状況なのだろう。

彼女が地震そのものに対しては落ち着いている、その理由を考えるに、そもそも地震というものは天然自然に生きているものにとっては巨大な危険ではなかったのかもしれないということ。寺田寅彦もそういう趣旨のことを書いているのだけれど、丸太をぶっちがえてその上に藁をのっけて小規模(家族)で暮らしていた頃には、津波や地崩れのある場所に生活の場所を置いていない限りは単に「地面がゆれている」だけのことだったのかもしれない。動物みたいに、火(というテクノロジー)を使わない存在にとっては、火事だって自分が原因では起こらないのだから、本質的に危険なことは、あまりないのである。

自分の住んでいるところを堅牢にしたり(だから潰れると危ない)、火を使ったり、人間というものは自らの創りだした、あるいは利用しだした技術に逆に追い込められ、そのためにエネルギー政策の変換など新たな行動改革を求められている、いわば「マッチポンプ」的存在であることに、思い至る。

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