SENGUと軽傷

時折突発的な整理整頓・掃除欲に襲われ、数週間かけて室内の物品を捨てに捨て(大体ごみ袋にして10から20袋位)、まだ使える諸々の道具や小物なども豪勢に新調してしまう自分の行動を、知人から「遷宮」と言って冷やかにあるいは憐れみをもって揶揄されているのだが、遷宮をすると多くの場合、というかほぼ毎回、軽い怪我や不調に見舞われる。ものを運ぶ際の擦り傷や打撲によるあざ、少々の腰痛、埃を吸うのでアレルギー、それが高じて鼻かぜ、咳、掃除にのめりこむことによる寝不足や疲労、といったものだ。

実は現在も遷宮中だが、今回は何もないなーと思っていた矢先、食事の際袖が長い服を着ていたので軽く腕まくりしてみたら手首の時計をするあたりの位置から5センチほどのぼったところ(んー、このあたりを名指す名詞って意外にもない・・)に1センチ四方くらい皮が薄くむけて赤くなってるところが2か所できていた。やはり遷宮と軽傷は切っても切れない仲らしい。

自分はニューエイジの人ではないけれども、遷宮というのはつまりは、一種のお祓いであってけがれの払拭という向きであろうことは想像してしまう。仕事私事その他、なんかよどんでる・・と思うと遷宮して自らを改める。

しかし遷宮してみて分かるのは、自分が住んでいるようなごくつつましい住居であろうと家というものは一種の宇宙であって、つまりどこかをごくきれいにすると総体的にそれよりきれいでないところが目立ってきてつまりはきりがないのである。先日別の知人と話した際に、仕事には終わりのあるものとないものがある、ないものについてはコミットメントがないとやってられらない、と言っていたが、しかり。遷宮もかなりコミットメントがないとできない。

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