セサミストリートの曖昧な記憶

知り合いと食事をしている時、どういう経緯だかセサミストリートの話題になり、そこに頻繁に出ていた有名な男性カップルに話が及んだ。一方の顔はサッカーボールよろしくまん丸で、もうひとりはラグビーボールを引き延ばしたような長っぽそい顔だ。

名前がなかなか思い出せず、二人でしばし呻吟してやっと「バーニーとバート」ではないかという結論に達した。「どっちもバで始まるんだっけ・・」と知人は今一つ確信が持てない様子だった。

一緒のベッドに寝てるよね、と彼らがゲイであるか否かがアメリカで話題になったというこれもまた全然定かではない記憶が突然浮かびあがった私が言うと、知人は寝室のシーンなど思い出せない、と言う。自分はむしろ寝室で話をしているところしか覚えてないので、じゃ、どんなシーンを思い出すのかと問うたら、具体的には何も思い出さない、という抽象画みたいな返事が返ってきた。

色んなことが曖昧模糊としてきたのでスマホでググった。すると彼らは「バーニーとバート」ではなく「アーニーとバート」で、一つのベッドでなくランプを置いた小さなテーブルを挟んで別々のベッドに寝ていたのだった。

だからどうということもなくオチのつけようもない話なのだが、正解を確認してある程度気分がすっきりしたのは事実だ。

少なくともこういった単純な事柄についてなら、すぐさま答えの得られる世界に今我々は生きている。だからといってすぐに答えの出ないものが面白くなくなる訳でなくむしろそういうことこそ面白いのだ!、と思えるようになれれば、この世界の便利さもますます価値が上がるというもの。

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