骨と鉄

作為なく創られたものは、美しい。
特に、自然や必要性から生み出されたもの。後者には、様々な道具や装置などが含まれる。

東京大学総合研究博物館 「キュラトリアル・グラフィティ 学術標本の表現」展と、「鉄―137億年の宇宙誌」展へ。

樹脂のようなもので継がれた頭蓋骨、箱の中に並べられた大腿骨や骨盤、石製の矢尻、超高純度の鉄の塊とそれを展示する大きなガラスケースの角をかしめている金具など、まったくもって余計なノイズのないモノたちに、いちいち萌える。人間が脳内で考える美的意匠は、これらの前ではごくささやかに見える。

稲垣足穂が、「すべての美しいものは美少年的である」と言ったんじゃなかったっけ。ぽっちゃりした美少年もいるにはいるだろうが、なかなか想像できない。

骨なんて究極のほっそりだもの。

同じカテゴリーの記事

  1. 内気の威力 ~ ジョゼフ・コーネル展@DIC川村記念美術館

  2. ピーマンと神棚 ~「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」…

  3. 極北展示

  4. びっくり

  5. 東京コンテンポラリーアートフェア2009

  6. ボルゲーゼ美術館展 目がきらり

Blog「原初のキス」