見ているうちに美しく見えてくるようなものの大半は、実は美しくくない。美は強くて速いという質を持っているので、美しい人を見てきれいだと気づかない鈍な人はそうそういないように、美の感受とはかなり生理的・生得的なものであって、思弁的な内容の解説をつけたって後づけにすぎない、と自分ではごく素朴に思っている。 それがコンセプチュアルな作品であっても、伝統的な審美感覚をもって鑑賞する作品であっても。いい作品は長く見ていられて、よく覚えている、という性質を持っている。 Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it - 美について 亀(つづき)前の記事 セレブもなげく次の記事