実存ってなんだっけ・・Michaël Borremans | Mark Manders ギャラリー小柳

ミヒャエル・ボレマンス(絵画・ベルギー)とマーク・マンダース(彫刻・オランダ)といえば、自分の中では現代美術の大スターと言っていい人々なのだが、この二人揃い踏みの展示が銀座のギャラリー小柳で開催されている。

「奇をてらう」という言葉があるが、全身タイツ様のものを着て薄暗く何もない場所にえらく不安定な感じで佇む人とか、サボテンかあるいはヘンな果物のように見えるが同時に人の頭にもしっかり見えるナゾの物体とか、少女っぽい頭2個の鼻から上がなくて口元が笑ってるとかが全然そうは見えないのは、これらのイメージがえらく「リアル」だから。作家は人のこういう状況を骨の髄まで納得した上で、それを物質上(絵画や彫刻)に完全に、クールにレンダリングしていると思われる。

こういうイメージをある意味「盛り」で豊かに饒舌にぐっちゃぐちゃに描ききるというのもありうべき表現形態の一つかもしれないが、彼らの選んだこの冷たく、暗く、醒めた感じが好ましい。その方が悲惨さが際だつ。

実存てなんだっけ?と、高校のXXの授業(何科の授業だったかすら、今となっては忘れた・・)以来久々その定義を思い出したくなった展示。

1月24日まで。

ギャラリー小柳
Michaël Borremans | Mark Manders

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