所幸則 「渋谷 1sec 感染。写真展2 (音楽と文章と人と映像と素材と)」

昨日は、写真家 所幸則氏個展「1sec 感染。写真展。(音楽と文章と人と映像と素材と)」(目黒 GALLERY COSMOS)へ。

金属に印画した写真は初めて見た。
私は、絵画でも写真でも、それが単なる「情報」以上の「モノ」としての要素を持つか否かがすごく気になる。
渋谷を始めとする氏の都市図の、まさに油でぬめった金属のような、硬く、かつなまめかしい質感は魅力的だ。

インデペンデントキュレーター深瀬鋭一郎氏と、東京大学大学院の五野井郁夫氏を交えたトークでは、都市の管理強化の流れの中で渋谷もついには透明ガラスの中身丸見えの街になるかもといった逆ユートピア的未来が語られたが、そうなったとき氏の写真は、まだそうではなかった渋谷の、長く色褪せない記憶となるだろう。

1sec 感染。写真展(音楽と文章と人と映像と素材と)」 目黒 GALLERY COSMOS

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