絵を描くとかけてお米といでる、ととく。と、絵を描く知人が言った。
そのこころは、食べたくてやってるんだけどその瞬間は決して食べてない、だって。
絵を描く動機があるということは、何かを目指しているのだけど、絵を描いているそのときに目指しているものに到達しているという状態は、全然ないことはないかもしれないが確かに限りなくまれなことではある。理想的なまでに達成できた完成の瞬間、はそうかもしれないが。
いやむしろ、何かを目指している、と思うこと自身が問題なのかな。何かの結果を目指すのではなくて、ありうべきプロセスそのものと一体化していることが決定的に重要なのかもしれぬ。
もっともそのありうべきプロセスというのがどういうものなのかが、観察と探索の対象だったりするのだけれど。