誘うつもりが、ほんとにあるのか!

これまで、数々のへんてこなナンパに会ってきた。

数年前、恵比寿の駅ビルを歩いていたら、中年の外国人男性に、「君はバレリーナだね。」と話しかけれられた。いいえ、といってもどこまでもついてくる。

「だから違いますってば。」
「おかしいな、バレエをやっている人はわかるんだよ。僕はバレエ教師だから。」
と、真顔で、言われた。

別のとき、家の近くで、背広をびしっと着た青年に、「僕は大阪の出身なのですが、時々大阪にたこやきを食べに帰るんです。今から一緒に行きませんか。」と言われたこともある。

またエスカレータに乗っていて、突然後ろから、「あの、ドレッドとスキンヘッドとどちらが似合うと思います?」と話しかけられ、振り返ったら五分刈りの男の人がいたこともあったっけ。

これらはナンパなのだろうか。

宗教の勧誘か、あるいは、「ヘンな人オーラ」に同胞としての親しみを感じ、声をかけてきただけかもしれぬ。
だったらむしろ、こっちが誘っていたのかも。

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