ベーコンのスタジオ

自分にもっとも欠けている能力は、心理的にも物理的にも情報・知識に関しても、ものを整理することだと思うのだが、その割に例えば物理層で言えば部屋なんかあまり散らかっていない。ということはつまり、才能もなく、修練によって得意にもなっていなく、そもそも、できれば他の人にやってもらいたいという程度の全然好きでない活動(すなわち整理整頓や掃除)に、日常の中でおそらく膨大な時間を割いているということだ!

フランシス・ベーコンのスタジオが実に実に散らかっており、彼自身「カオスの中でなければ制作できない」というようなことを言っていて、別に散らかっていたからだけではないだろうが、その見かけのインパクトは少なくともすごい、ベーコンのスタジオの本すら発行されている。こういう気合いの入った確信犯的散らかり方というものはむしろすごくかっこいい。

昔見たインタビュービデオの中で彼が「I’m optimistic about nothingness.」と言っていてこれも素敵だなあ、と思った。無について、つまり死も含め何もないことについて楽観的だ、と言ったのだがこれほどまで頭の中がスッキリしているのでむしろスタジオは散らかっていても集中できる、ってことかしら。と、集中力のはなはだ欠如している自分はだから、身の回りだけでもきれいにしようと必死なのである。

同じカテゴリーの記事

  1. 「おそ松くん」と画力

  2. 絵画史上最強美女

  3. 画家史上最強美男

  4. ダ・ヴィンチは少数派

  5. ラウシェンバーグ「GLUTS」

  6. あるきぞめ、または、イムレ・トルマン

Blog「原初のキス」