自分の犬の調子が悪くなり病院に連れていったせいで(幸いもう良くなった)、犬の子宮が二股にわかれていて肺のすぐ下のくらいまできていること、高齢のため白内障なのだが目があまり見えなくなっても匂いなど他の感覚が優位なので犬は家の中のようによく知っている環境ではあまり困らず、気にもしないこと、などを初めて知った。お医者さんは後者をして、「気づかない子もいるんですよー。」と犬の気持ちを代弁しておられた。
我々ヒトとは随分違う。自分が自分の犬について知っていることは、ほんの一部にすぎない。日頃結構擬人化して扱ったりしているけれど。彼らがご主人様について知っていることもまた、彼らなりの一番興味のある一部であるのだろう。
とすれば犬について自分が最も興味を持っているのは、どこか。
一種の「感情」のはたらき具合の共通性というものみたい。人間と同じような機会に同じように喜んだりいやがったりするところが、そしてそれがなんらつくろわれることなくばーんと丸見えになっているのが、とてもおもしろいのである。