自分ということ

アレクサンダー・テクニークに関わる知人が、「やりたいという気持ちが、やらなくちゃという義務感にかき消されてしまうことがある」、と言っていた。

そういうときは、もしそれが許される環境なら、短時間でもいいからあえてやらないでいると、本来のやりたい気持ちが、わきあがってくることがある、と。

皆、自分は自分だと思っているが、本当にそうだろうか。自分のことをなだめたりすかしたり、観察したり、観察に基づいて制御しようとしたりするとき、それは「自分自身」ではなく自分の目的を達成するために変化させようとする「対象」としての相貌を帯びてくる。

そうは言っても自分がしたりしなかったりすることのすべては、結局は「自分」の選択に基づいているんですけどね。

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