コラージュ知名度マップ

コラージュというものが何かを知っている人は、日本では意外にも、非常に少ない。相当数たまってきた個人的データによれば、それを正確に知る人は男女含めて100人にひとりいるかいないかだ。

特に日本人男性で直接美術に関係しない職業の人たちにおける知名度ははなはだしく低い。知っている人に会って驚いたら、ご実家が画商だったことがある。男性に比べると女性の方が知っている人が若干多い。

ところで、たまたまヨーロッパ人と接触を持つことが多いのだが、未だかつてコラージュを知らない人に会ったことがない。100人いたらほぼ全員知っている。屏風って何なのかを知らない日本人がいないように。

コラージュの知名度マップを作ったらおもしろいかもしれない。

コラージュを知っている、知っていないは、おそらく、文化的な何かと連動している指標である。今、中国と日本、あるいはシンガポールでは、どちらがコラージュの知名度が高いのだろう。

ところで、コラージュを知らない人にその話をするのは、楽しい。頭のいい人なら、それはビジネスでもプライベートでも、普段から結構やっていることですね、とわかる。

それに、自分自身がほんとうにコラージュを理解しているのか否かというのは、常に気にかけていて損はない質問。あるいは理解というものは、何か究極の状態を目指すものではなく、常にその地平を切り拓くものなのだ(おおげさ・・?)。

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