「試しに本気になってみる」ということを以前アレクサンダー・テクニークという身体技法の教師である芳野香さんという方が書いていたのだが、名言だと思う。気楽にだって本気になれるし、気楽とまじめさや注意深さは両立する。緊張して何かするより、結果はよほどいい。
生まれてこの方ずっと、「安心」というのが最高の価値と信じてきたところがあったのだが、実は「気楽」という心情の方がずっとえらい、と最近では思えてきた。安心と気楽は言葉は似ているが意味は違う。散発的にではなく、もし心底かなりの時間気楽でいられるとしたら、その人は悟りに近い状態にあるだろうな。
気楽にものを創りたい。