絵を描く友達が、「何かを描いたら必ず二つ組だ!」と声を大にして教えを垂れてくれた。
一つの絵の中に何か筆を置いたら、その筆触だったり色だったりの等価物を、必ずその絵の中の別の場所にも最低もう一つ存在せしめるべきであることを、述べている。
これは絵が最終的に統制され秩序だったものとして完成するための一つのプロセスであり、故に人間の視覚や認識の特性に経験的科学的に準じている事柄だとは思うけど・・・
自分には、ある種「存在」というものの哲学的思弁を喚起しそうな雰囲気を持っているステートメントであるところが興味深かった。