森さん発言に関する一女性の感想・・

最近の森会長の発言は完全にアウトなのは確かだが、どこかしら自分の中で彼への「責め方」について納得いかないところがある。言ってみれば文字が読めない人を責めているという感じがする。いろんな状況の中で、また本人の問題も当然あっただろうが、結果として一種の文化的弱者(リテラシーが決定的に欠如しているという意味において)になってしまったのが彼なのだ。

性差別には犯罪的なレベルのものとそうでないものがあって、前者については絶対に警察や司法に任せる必要があるが、後者に関するいわば社会・文化的な次元の性差別の存在について、責任の30%位は女性にもあるというのが自分の考え。私は比較的男女平等的な立派な会社に勤めていた経験があり、それでもかなりの性差別的発言や扱いの当事者であった(そしてやっている当人たちはそれに気づいてすらいなかった。もっとも、勤めていたのはもう随分前なので、現状は知らない)。で、自分もヘラヘラしてそれを「いなして」きたのだ。なぜなら、そういう行為とは別に、彼らの能力やら人間性やらに尊敬すべき点もあったからで、真剣に訴えていたならもしかしたら左遷というレベルのものも「いなして」その後、当該の人々から普通に仕事において彼らの知識や経験から助けてもらったことが随分とあり、あ~、訴えなくてよかったな、と思ったことも、正直、ある。

例えば金銭的に不如意になることや、アル中や薬物中毒になることを、なってしまったからには昨今は完全自己責任でなんとかすべしとかって攻めない風潮があるのに(そしてそれは正しいんだろう)、未だに(文化的)性差別については本人に対する一本調子の総攻撃だ。そうは言ってももう頭が固くなってるから通じないのでショック療法しかない、それが世界を変えてくんだよっていう考え方も効率からしたらあると思うが、ただ一人彼だけが愚かで、まわりの人にさほどの関与はないんだというおおまかな論調に関するこの認知的不協和は、拭い去りがたいとこがあるのである。

という事で大阪なおみさんのこの記事を引用させて頂く。確かに。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210206/k10012853091000.html?utm_int=all_side_ranking-access_005

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