スマホは意識の外在化である

今日駅のホームで電車を待っていて、自分の近辺にいた7人位の人の中の6人がスマホに見入っているのを見る。

10年前ならこの光景はなかったのだが、一方で昔とあまり変わっていないという感もある。なぜなら、スマホがない時分でも人は興味があったり、気になっていることどもなどに関連し、時分の脳内データベースに意識的無意識的にアクセスし考えたり感じたり判断したりしていたのだから。

スマホやPCはそのアクセスを即時、容易に外部に対し可能にした。動物とは違って、興味に対してことさらに意識を展開・拡張するというヒトの行為自体は変わっていないけれども、脳内作業の一部が外在化され、それが本などアナログ媒体より格段に高速化されたことがどのように人の考え方・感じ方に影響していくのかは、これからそれなりに長い時間をかけて判明していくことだろうと思う。

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