見ることは

私の犬はいつもあきれるくらい、私のことを見つめている。長い昼寝から目がさめて、背伸びをしながら(前足を下げてお尻の方を上げて背骨を伸ばしたあとに、後ろ脚を片方ずつ後ろに伸ばすのがすごくかわいい)、あるいは、夜遅くなって自分のざぶとんの上でうとうとしながらも、完全に眠ってしまうまで瞳のまんなかで私の眼を見ている。

見ることは愛すること。長い間あきもせずじっと見るということは、愛の証明に他ならない。美術の作品においても、好きなものはなんということもなく自然にしげしげと見ることになる。

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