反対

美しいの反対は醜い、キレイの反対はキタナイ。
しかし多くの日本人にとって、美しいの反対はキタナイか。

自分もそうだからよくわかるのだが、日本人にとっての美は、いつも結構清らかさと結びついていて、この感覚的潔癖症が、こぎれいで浅薄なものを創ったり、細部の仕上げにこだわって全体の勢いを失わせたりと、時に美術作品の力を弱めることがある。

私は、美しいの反対は「ウソ」だと思う。でもいつも本当であることは、結構難しい。
我々ちょっとしたスキをねらっては、自分自身をもだまそうとしているから。

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