ミニマル

昨夜も新宿PIT INNにて、イムレ・トルマンと、ニック・ベルチュ率いるRONINのライブを観た。

イムレの舞踏は舞台の立ち位置を殆ど動かず、RONINの音楽も同じフレーズがモチーフとして繰り返し用いられる。言ってみればミニマルないでたちだけれど、だからこそむしろ、すべては一回性であって、二度と再び同じ瞬間はないのだということが、浮き彫りになる。

イムレの踊りを観ていると、自分のからだがひとりでに振動する。そのことを彼に伝えると、「それはそう、誰でも人の動きを見たらそれを受けて自分も動いている。」、と言う。

「でも普通の人だとそうはならないのだけれど。」
「みんなとても複雑になっているから。でも僕らは訓練して、とても単純に、純粋に動くことができるからね。」

と教えてくれた。

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