「集中」の理想的形態~ダビデ

ミケランジェロのダビデ像の図版を眺めていたら、この人めちゃくちゃ集中してる!ということに気づいたのである。

「集中」という言葉は、筋肉を固めて視野を狭くし力みかえってことにあたる、というニュアンスを感じるのであまり好きではないが、ほんとうの集中はもっと格好いいんじゃないかしら。ほんとうの集中は目的がはっきりしていて、状況がよく見えていて、からだはいつでもどこでも動けるように注意深くかつ落ち着いている。そんな風にダビデは今まさに巨人ゴリアテを倒さんと石をかまえているのだ。バッターボックスのイチローみたいに。

ところが我々(少なくとも自分は)、なんにでも比較的簡単に緊張し、最悪なことに緊張していることに気づくと更にまた余計に緊張したり。つまり目的の行為を適切に果たすことのできるまっとうな意識を失うという、「倒錯」に陥るわけですね。

この「倒錯」が、自分にとっては石を投げつけるべき相手である。

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