つい夜更かししたり、朝ベッドの中で暫くぐずぐずしていることがあるが、とは言えそうしているさなかある瞬間にやはりぱっと立ってベッドに行ったり、起き上がって一日の活動を始めるのである。やるべきことをやらないでいる状態も不思議だが、それにはそれの理由もまたあるはず。そうした中むしろなぜふっとそれができるようになるのかも不思議。どんなロジックあるいはおそれや欲望が、やらない、からやるにステータスを転換させるスイッチを押しているのだろうか。
そんなの「このままじゃまずいかな」と思うからですよ、と言われればそれまでだが、まずいのは最初からわかってるんで、はじめから正しく、やればいいのである。
こういうことが明確にわかるためには、精神の速度が必要だ。そのためには今起こっていることを観ること、0コンマ何秒かの間に動いている、自分の精神と肉体の状況を、生け捕りにして認識する必要が、あるのだろう。そしてそれは、決心や気合いだけの問題でなく、運動のように、実践を伴って習慣化しなければ、身に付かないものだ。
ものを創ったりするのも自分にとってはそのための練習の機会である。